素朴であたたかさを感じる布をお届けしている生地屋です「生地のヨシムラ」
パパソー・親ばか日記

▲TOP 第5回:えぇっ!パパソーでドレス!?(前編)

夏も終わりこれから秋冬本番。
さて、今回は何を作ろうかと自宅でぶつぶつ言いながら考えていると
妻より思いもよらぬ一言が。

▽▼▽

妹の結婚式が11月にあるので“しおりのドレス”を作って!

えっ!!!
 
動揺を隠せず、言い返すことのできないことを良いことに妻に押し切られ、
とうとう引き受けることに・・・
...しかし、いきなりドレスとは。
洋裁経験の少ない自分にできるのだろうか…?
 大変不安 (-_-;)

そこで、困ったときはスタッフに相談。
えぇっ! 閏間さん、パパソーでドレス!?スタッフも不安げ。
ドレスって どんなデザインですか?

自分では全く考えておらず逆にスタッフに
『娘が結婚式で花束贈呈をするので、その時に着るドレスなんだけどどんなのかな?』
・・・と聞くありさま。


×××(スタッフ一同)』きっとこうだったんでしょうね・・・ (-_-;)

天使の写真
そこで、妻に電話で相談。

「どんなドレスにするの?」...と聞くと
『 主役の座を奪うがごとく、超かわいくてゴージャスなドレス』とのこと
「おいおい無茶言うなよ〜。」


でも、それで思い浮かんだのが、娘が生まれて3ヶ月の時に、近くの写真館で撮った天使の衣装でした。
これなら目立つぞ!!
(できるかどうか分からないケド)

でも、さすがにこれではスタッフから「閏間さんには無理です!」のシビアなアドバイスがあり次のように変更しました。

▽▼▽

雑誌を参考にデザイン
 ・・・という事で、いつものようにこどもブティックを見てみると、フォーマル特集というのがあり、そのなかに『 ママ顔負けのおしゃれな黒のパーティードレス 』というのを発見。
レースとサテンで作った黒のドレスが載っていました。

『ふむ。かわいくてゴージャス。これだ。』

式は11月なので、サテンの代わりにベルベットを使い、デザインもアレンジを加えることにしました。
そしてデザインしたドレスがコレです。

 皆さんはどう思われますか〜?
でも、書き上げたデザイン画をスタッフに見せたところ
『またまた〜。まだ無理ですよ。こんなの。』と否定的。
「レースやベルベットの素材って縫うのが難しく洋裁上級者用の生地ですよ」とのこと。

もちろん、自分でも難しいのは分かっていましたが、
チャレンジする事がパパソーの真髄』(?)
周りが止めるのは毎度のことだ!!
だ、大丈夫。きっとできるさ〜〜〜。

▽▼▽

気合いを入れて生地選び
まずは、ベルベット
さすがベルベット。高級感漂う光沢と豊かな風合い、そして、美しいドレープはとってもドレッシー。

でも、ベルベットの生地って、カットするのも大変なんですよ〜。
   ↓↓
ご存じの方はいないと思いますので説明しますと、ベルベットは起毛していることが大切なので反物を保管する際には、巻くことで表面の毛が寝ない様にするため、3センチ間隔位で生地の耳を釣り針のようなフックで吊って保管するのです。
そして生地をカットする時には針から一つずつ外すのでちょっと焦って作業するとすぐ手をけがしてしまうのです。
・・・生地屋をやっていて労災になりかける数少ない生地です。(笑




次は、レース選び。
レースにはたくさんの種類がありますが、その中から豪華さの代表格『チュールレース』を使う事にしました。

チュールレースは、六角形のチュールメッシュにエンブロイダリー(刺繍)を施してあります。

今回選んだチュール生地は子供にも合うようにちょっと可愛い花柄を選びました。

型紙作り

こどもブテックのフォーマル特集を参考にコピクイーン『方眼製図紙』を使って型紙作り。

今回は2種類の素材を使いましたのでそれぞれの型紙を作りました。
もちろん異素材の組み合わせはパパソーでは初めて。(もちろん私も

型紙1:ベルベットの型紙 型紙2:レースの型紙

拡大して見る

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今回の生地についてちょっと一言・・・
生地屋ですのでちょっとだけうんちくを・・・

ベルベットってどんな生地?

ベルベットはポルトガル語の“veludo”からきています。
このためビロードとも言い、パイル織物の一種です。
その他には「ベロア・別珍・コーデュロイ」などもそのお仲間です。

ベルベットはタテ糸をカットしてパイルにします。
(普通は二重織機で二重織物を織り、その接結糸をカットして2枚同時に作ります)
ベロアはベルベット風の編み物(ニット)の事を指します。
別珍(ベルベッチン)はヨコ糸をパイルして特殊ナイフで切った織物です。
コーデュロイ(コール天)はパイルをウネ状に織り上げた生地です。



ベルベットの取り扱い方

まず、毛並みがあるので一方裁断です。
☆ なで毛(毛先が下)では光沢がよく見えます。
逆毛(毛先が上)では濃く深みのあるように見えます。
どちらを使ってもかまいませんが、かならず一方裁断でお願いします。
縫う時は低速で縫います。(家庭用のミシンでも縫えます)
順毛になる方向にミシンをかけると生地が寄れにくくなります。
毛足が乱れた時は1cm程離してスチームアイロンの蒸気だけを吹きかけます。


レースって?

レースの語源は
結んでできた輪”です。
糸を撚り合わせたり編み合わせたりして、ネットと模様とを作り、模様そのものが布地になっています。
代表的なレースとしては「チュールレース・ケミカルレース・ラッセルレース・リバーレース」などがあり、名称は地名や人名からつけられたものが多く、チュールレースもフランスのチュール地方で作られたことから由来しています。
レースには豪華なものから綿レースのようにやさしいイメージのものまでたくさんあり、用途に合わせてお選びいただけます。
レースには耳の所に「スカラップ」という波状の模様が入っているのもありますので、それを袖口や裾口に使うので、普通の生地と違いヨコ地でとっていきます。
スカラップのついていないレースは普通の生地と同じようにタテ地でとっていきます。
この波状のところをハサミでカットしていきます。

▽▼▽

洋裁の点では、皆さんもご存じの通りベルベットなどの素材は
扱うのが難しい生地とされています。
でも、それをあえてパパソーで取り上げたのは、
当社が本来扱っているオーダー向けの『上質の生地』を
皆さんに一度ご紹介したかったからです。
当社では、ホームソーイング用の生地以外にも、
上質な生地を豊富に取り揃えた『洋裁上級者用サンプル』をご用意しています。

洋裁上級者用サンプルに興味のある方はこちらをどうぞご覧ください。
▽▼▽
洋裁上級者用サンプル


さてさて、 今回のパパソー型紙ができただけですが
前編はこれでおしまいです。

「大作のドレス」はどんな風になるのでしょうか?
なんとしても結婚式には間に合わせるぞ〜。
それでは、次回お楽しみに。。。


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