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パパソー・親ばか日記

▲TOP 第16回:〜 アオザイにチャレンジ!? 〜

 4月といえばお花見、そして新生活のスタートですが、そろそろ春の行事も終わり、もうすぐゴールデンウィーク、皆さんはGWのご予定はお決まりですか?
ちなみに我が家では、妻と娘が色々とたくらんでいるようです。
 (-_-;) 決定権は妻が握っています。 (-_-;)

ムエン テイキム アインさんそして4月からの新生活と言えば、クロスランドにも少しの間ですが新しいスタッフが加わることになりました。
その方は、ベトナムからの留学生ムエン テイキム アインさん
画像の通りとてもキュートな女性です。
そこで、今回のパパソーでは折角の機会ですのでアインさんから色々と教わったことを採り上げてみたいと思います。


▽▼▽

参加の理由は・・・?
 
 アインさんはベトナムからの留学生で、日本に来て6年 日本語も上手で今は都内の某大学院に通っている母国期待のエリートです。
当社へは4年位前から年に数度当社がサンプル発送する時にお手伝いとしてアルバイトに来て貰っていました。
そんなことから、以前から当ホームページのパパソーや服作り工房に興味を持っていて、いつか自分でもウェディングドレスを作ってみたいと思っていたようです。

で、先日アインさんの方から『ウェディングドレスの作り方を教えて欲しい』とクロスランドの方に話がありました。
そこで、それなら今度クロスランドでウェディングドレスの作り方を紹介しようということになり、アインさんにも参加して貰うことになりました。
ちょうどパパソーの企画を考えていた時期でもあり、アインさんも参加してくれるので今回は娘のためにアインさんの故郷ベトナムの民俗衣装アオザイ”を作ることにしました。


早速製作に...
 
 とはいっても、実は私ウルマは本当のアオザイを見たことがない。(?_?)
そこで、スタッフや広告をお願いしているブティック社の担当Mさんに、『何かアオザイを作るのに参考になるものがないですか?』と尋ね、資料集めからスタートしました。
すると早速、ブティック社のMさんからアジアンテイストのオリエンタルムードの洋服を以前フィーメィルで特集したのでといって、わざわざカラーコピーを撮って送ってくれました。
ブティック社さん:いつもありがとうございます。

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そして、服作り工房のガーリーな服でモデルをしてくれた松下さんも、以前ベトナムにいったことがあるといって、その時に買ってきたワンピースを参考になればと持って来てくれました。
ビックリしたのはその値段です。
ワンピースにバック、そして写真には載っていないのですが、共布のサンダルも含めて全部で何と10,000円しなかったということです。
その上、既製品ではなくオーダーで滞在していたホテルに2日〜3日ぐらいで届けてくれるそうです。 恐るべしベトナム人という感じでした。

さらに、アインさんはなんと本物のアオザイを持って来てくれました。
持ってきてくれたアオザイはラベンダー色で上着がジョーゼット、そしてパンツがサテン地でした。
上着は刺繍のようなラメとアップリケがしてありとっても綺麗です。
デザインはスタンドカラーで、ラグランスリーブにシェイプされたラインでサイドにスリットが入っています。
留め具はスナップボタンとホックが使われていました。
そして、パンツはワイドでストレートデザインです。

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アインさんに聞いた所、高価なアオザイはシルクで、本物の刺繍で彩られているということです。
機会があれば是非見てみたいものですね。

そして、型紙作り
 
 アオザイのデザインもなんとか分かり、型紙作りといいたい所ですが、子供用のアオザイの型紙がないので、パパソーのバイブルこどもブティックを参考にする事にしました。
そして、こどもブティックに載っていたラグランスリーブのブラウスをもとに型紙を作りました。

もちろん、パンツもこどもブティックを参考に作りしました。

お子さんやお孫さんの洋服を作ってみたい方はこどもブティックを参考にされてはいかがですか?
こどもブティックに興味のある方はこちら 
>>> http://www.boutique-sha.co.jp/


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生地選び
 
 普通アオザイの素材としては無地物に刺繍やプリントを施したものが多いようですが、今回は娘用ということもあり、ちょっと捻りを加えて松下さんがベトナムで買ってきたチェックのワンピースに似た生地を敢えて使うことにしました。

でも、パンツだけは無難な白のシルクの生地を使うことにしました。(この生地はメーカーのご好意で頂いた生地です)

【 今回用意した物は下記の通りです 】
表地 (品番:9159-02) 112cm巾の生地を140cmを使用しました。
表地 (白のシルク地) 92cm巾の生地を130cmを使用しました。
芯地 (品番:A511-05) 74cm巾の生地を10cmを使用しました。
スナップ (品番:H511-01)
スプリングホック  
コピクイーン『方眼製図紙』 (品番:S512-07 255円)
付属品等はこちらで販売中
方眼定規 (品番:S510-01 840円)
(品番:Y519-キナリ 200円)
糸やピンはこちらで販売中
チャコ (品番:S512-01 10枚で790円)
ひも通し (品番:CL510-04 380円)

次は、裁断
 
 まず、型紙を生地にピンで止めます。
曲線があるので、ズレないようにしっかり型紙をピンで止めます。

<注意点> …チェック柄なので柄合わせが必要ですが、少しズレてもわかりづらいように線と線との真ん中で合わせていきました。
そして、型紙に合わせて裁断していきます。ズレないように慎重に!
パンツも型紙に合わせて裁断していきます。


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縫製の前に、前準備
 
 スタンドカラーなので、しっかりした厚めの芯地を使用しました。
外側の表カラーだけに芯地を貼ります。
芯地はゴワゴワしないように縫い代部分をつけないで、あらかじめ裁断しておきます。
後はアイロンでプレスして芯地をつけます。

準備ができたらいよいよ、縫製
 
 実は、上着とパンツとの統一感をだそうとデザインにちょっと手を加えました。
前身頃の左側の三分の一と後ろ身頃の右側の三分の一を切り替えて、パンツの白い生地を使い上下に統一感をもたせました。

【縫い方の手順はこんな感じでした】
前身頃の脇と切り替え線の縫い代はあらかじめジグザグミシンでかがり縫い。
後ろ身頃の脇と切り替え線の縫い代はあらかじめジグザグミシンでかがり縫い。
前身頃の切り替え線を縫い合わせ(縫い合わせた所はアイロンで片倒しにします)
後ろ身頃の切り替え線を縫い合わせ(縫い合わせた所はアイロンで片倒しにします)
左袖と前身頃、後ろ身頃を縫い合わせ
右袖と下前身頃、後ろ身頃を縫い合わせ
左袖の袖下から脇までを縫い合わせ
(下はスリットが入るのでバストから15cmで縫い止めます)
右袖の袖下縫いそして下前身頃と後ろ身頃を縫い合わせ
表カラーと内カラーを縫い合わせ
衿と身頃を縫い合わせ
袖口や端の縫い代の始末は手まつりで

 端の始末手作業のため、すごく時間がかかりました。
そこで、縫製経験豊富な社員とアインさんとにちょっと手伝ってもらいました。
アインさんの実家はベトナムでテーラーをやっていたということもあり、小さいときから裾上げなどを手伝っていたそうで、すごく早く上手に縫ってくれ助かりました。

 そして最後はスナップとスプリングホックをつけます。
スナップとホック付けも手仕事でその上、数も多く結構大変な作業でした。


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そして、遂に完成!!


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 皆さん、この出来上がりいかがでしょうか?
アインさんが持ってきてくれたアオザイはウエストシェイプされたラインだったのですが、何だか娘に作ったアオザイはシルエットが寸胴で、その上ちょっと太めのような感じがしませんか?
子供なのでバスト、ウエスト、ヒップの差がほとんどないので、こんな感じになってしまいました。
実は、これでも作っていて少し大きく感じたので途中で手を加えましたが、まだまだ大きいように感じます。
ちょっと不安です。

試 着
 
 そして、いよいよ娘に試着してもらいました。
娘は何を勘違いしていたのでしょうか、カンフーポーズをとっていました。
きっとチャイナドレスと勘違いしたのでしょう。

娘はヒーロー好きのせいかカンフーポーズも様になっていました。
着てもらうまでは大きいのではないかと心配でしたが、それほどでもなく似合っていたので安心しました。
ちょっと親ばかになりますが、娘のしおり何を着てもそこそこ着こなすので、着こなし上手と思うのは親だけでしょうか。

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そして、最後に一言...
 
 今回アオザイを作っることによって資料を集めたり、本物のアオザイを見て異国の文化に触れたような気がしました。


アオザイ(Ao Dai)とは(Ao=ブラウス)(Dai=長い)という意味で長いブラウスのことを指すとアインさんが教えてくれました。
へ〜っ、ブラウスの延長なんだ。。。と思ったとき、ちょっと疑問に感じたことがあります。
それは、普通のブラウスとアオザイの合わせがだったのです。
普通女性用のブラウスは右を上に合わせますが、アオザイは逆に左を上に合わせます。
合わせで左が上にくるものとしては、我が国の和服もそうですよね?
店長のうるまです

そこで、これはもしかしたら西洋と東洋の文化の違いなのかと思い、チャイナドレスやチマチョゴリも調べてみたら、やはりアオザイと同じ左を上に合わせていました。
東洋の物はすべて同じ合わせだったので、その起源を調べたところ、どうやらチャイナドレスの起源の満州族(チーレン)の女性が着ていた民族服がアオザイやチマチョゴリ、そして日本の和服にも派生していったようです。
ということは、アオザイも和服のもともと同じ物からスタートした仲間ということになるのでしょうか?などなどいろいろ考えてみた今回のパパソーはこれでお終いです。

次回もパパソーをお楽しみに。。。

〜 次 回 予 告 〜
次回の服作り工房では、女性にとっては一生に一度の(にしたい?!)ウェディングドレスにチャレンジします。
服作りにとって究極のテーマかもしれませんので、シリーズで紹介していく予定です。

それでは、乞うご期待。。。



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