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パパソー・親ばか日記

▲TOP 第23回:〜 目指せロックミシン! 〜

 この夏は記録的な暑さでしたが、皆さまどのようにお過ごしでしたか?
こんな暑さでもウチの子供は元気に遊びまわっていましたが、さすがにこの暑さ、私の方がちょっと夏バテ気味でした×××

さて、今回のパパソーですが、リメイクにチャレンジする事にしました。
どうして、リメイクにチャレンジしたかといいますと...

パパソーのバイブルともいえる“こどもブティック”に『リフォーム&リメイク大賞』という企画が掲載されていて、なんと大賞の賞品がロックミシンだったからです。

同じ号に、次回の募集も載っていましたので、それに応募してみることにしました。
そんなことで今回の企画、大胆にも『目指せロックミシン!』というタイトルにしました。
もちろんロックミシンを取れる可能性は、今の私の技術では宝くじを当てるより難しいですが、果敢にもチャレンジしてみることにしました。


ということで...
▽▼▽

■ まずは、元になる洋服選び! ■
 

 娘に合うものということで、思い付いたのが今から28〜29年前、私が18歳か19歳の頃に買った花柄のシャツです。

そのシャツはお茶の水の“SJハイストン”というサーフショップで購入したもので、当時ポパイなどの雑誌でウエストコースト(西海岸)などのカルチャーが紹介され、サーフィンもすごく流行っていて、海に合うシャツでした。
ちょつと派手ですが、気に入っていたので最近でもたまに着ていました。
お気に入りの服がリメイクされ娘に着てもらえれば嬉しい限りです。


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ということで、今回はこのシャツをリメイクすることにしました。
若き日の想い出がいま娘に受け継がれるという感じですかね?

■ そして、デザインです! ■
 
 始めに生地の相性を考えてみました。
するとせいぜい作れるのはブラウス、ワンピース、スカートぐらいのアイテムでしょう。

次に、選考基準を参考にデザインを考えることにしました。
こどもブティックに載っていた、選考基準は...


  実用的もので、出来上がりが子供の服であること。
  裁ち直しではなく、元型を上手に利用しているもの。
  ママのアイデアと愛情がプラスされているもの。

ポイントは元々のデザインをいかに上手く活用するかということですね。
もちろん、あまり裁ち直ししたのではリメイクの意味もないし、それこそ新しい生地を使って最初から作った方が良いです。

そこで、シャツからブラウスだとあまり変化がなく面白味がないし、また、スカートだとせいぜい前ボタンを活用したデザインぐらいしか思いつかず、そのうえ生地もたくさん余ってもったいない。
ということで、今回はシャツをワンピースに大変身させることにしました。

そして、デザインしたのが着物のような打ち合わせのカシュクールワンピースです。
上が元の私のシャツで下が今回リメイクして作る娘のワンピースです。



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出来ればイラストのようにポケット、ヨーク、センターのボックスプリーツはそのまま利用する予定です。

■ 続いて、型紙作り! ■
 

 こどもブティックからイメージに近い型紙を探して、パターンを作りました。

そのパターンをリメイクする素材の上に置いて上手く入るか確認しました。


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そして、パターンを基にリッパーでバラしたり、ハサミで裁断します。
リメイクの場合、生地に余裕がないので、失敗は許されません。(慎重に)

【 今回用意した物 】
表地:想い出のシャツ一枚
木製リッパー(品番:S511-06)
ひも通し(品番:CL510-04)
糸(品番:Y519-19)

■ そして、縫製です! ■
 
 タイトルでもお分かりのように、今までクロスランドとしてはロックミシンを所有していませんでした。
どうしても必要な時はスタッフ個人のモノを使わせて頂いていましたが、今回は“目指せロックミシン”ということで、ロックミシンを使わずにチャレンジします。
そこで布端の始末ですが、ジグザグか、折り伏せ縫いか、はたまた袋縫いがありますが、生地が薄手だったこと、そして、カジュアルなワンピースなのでステッチが入って可愛いので折り伏せ縫いにしました。

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ところが、自分自身折り伏せ縫いがあまり良く理解出来てなく、実は袋縫いをした後、片倒しにして、ステッチをかけていました。
名付けて、“袋片倒しステッチ”というオリジナルの縫い方をあみ出していました。
名前は格好いいのですが、簡単にいうとデタラメの縫い方です。
その事に気が付いたのがすべて出来上がった後で、原稿を書くために折り伏せ縫いを説明しようと参考書を見たときです。
袋縫いはステッチを入れないためにしますし、折り伏せ縫いは縫い代をスッキリさせるためにするので、ステッチが入って縫い代が厚くなったのでは何の意味もありません。
そうそう、この時表側に縫い代が出ているので、袋縫いになっていました。
袖は、可愛いキャップスリーブにして、ぐし縫いでギャザーを寄せました。

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そして、今回のポイントは何といっても衿ぐりのフリルで優しさを演出しました。

 【 縫う工程はこんな感じです 】
 前身頃の上パーツと下パーツを縫います。
  後ろ身頃の上下を縫います。下パーツにはギャザーを寄せます。
  脇・肩を縫います。
  袖を作ります。
  ぐし縫いでギャザーを寄せピンで止めます。
  袖をしつけで止め縫います。
  キャップスリーブなので、袖底は手作りバイアステープで処理しました。
  衿ぐりの縫い代は
   フリルでくるんで処理しました。
 最後は、紐を作って
 付ければ出来上がりです。

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■ 最後の一手間 ■
 
30年近く前のシャツですのでかなり色あせて、特に日に当たっていた所は色がすごく薄くなっていました
こんなに差があります。
そこで、色鮮やかに復元しようと、オーバーダイを試みてみる事にしました。
オーバーダイとはジーンズなどで、よく使われる加工の仕方で、製品になったインディゴのジーンズの上から別の色で染めて絶妙な色合いを引き出す方法です。
そんなことで、オーバーダイをしようと、市販のダイロン(染め粉)を購入しました。
このダイロンは水で染めれるのでとっても簡単です。
そして、早速テストで染めてみました。
オーバーダイをした方で、オリジナルです。
色は全体的に濃くなりましたが、色の薄い所は懸念していたように染まりが悪く、均一にはなりませんでした。

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せっかく買ったダイロンを使わないのは残念ですが、オリジナルの方が色合いが良かったので、オーバーダイを諦めました。
色鮮やかに甦らせることはできませんでしたが、最後にオリジナルネームの下にパパソーのネームラベルを付け加え完成です。(ダブルネームのようです)

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■ 試 着 ■
 

そして、出来上がったワンピースを自宅に持ち帰りました。
元々のシャツを知っていた妻も予想以上の大変身にびっくりしていました。
娘にはもしかしたら、この写真こどもブティックに載るかもしれないよ、と言ってとびっきりの笑顔をして貰いました。

皆さんどうです。
とっても可愛く撮れているとは思いませんか?(もちろん娘も洋服も!)


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■ ちょっと一言 ■
 
 今回の企画いろいろな失敗もありましたけど、お気に入りのシャツが有効活用できて大満足です。
そして、リメイクの場合、制約があることによって逆に創造力が養われたように思い私自身はまりそうです。
とはいえリメイクばかりしていては当社の商売上がったりですが、モノを大事にするのは大切なこと、たまには皆さんもリメイクしてみてはいががでしょうか...。

今回のパパソーはこれでお終いです。
次回もお楽しみに。

最後に、ブティック社さん色々とありがとうございました。



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