素朴であたたかさを感じる布をお届けしている生地屋です「生地のヨシムラ」
服作り工房
▲TOP

第1回:Rockな巻きスカート 〜タトゥー旋風〜
ここ最近何かとお騒がせなロシア出身の女の子。ドタキャンばかりでついに日本のファンやマスコミにも愛想を尽かされそうになってしまい。。。
ちょっと可愛そうな面もありますが、でもその自由奔放なイメージと、荒削りながらもピュアでカリスマ性のある歌声のミスマッチが人気の秘密かも知れませんね。
さて、
はじめから前置きを長くしてしまったのですが、記念すべき第一回『服作り工房へようこそ!』では今回は縁あってそのtATuを題材に彼女達らしい思いっきりミニのタータンチェック巻きスカートを作ってみようと思います。

ちょっと内緒の話・・・でも、どうしてtATuなの?
話は脱線してしまいますが、当社は本業がオーダー用の生地屋をやっているのですが、別件で昨秋頃t.A.T.u.の来日に合わせてコンサートのグッズとして2人が良く履いているスカートに似せたミニの巻きスカートの別注注文を受けそうになっていたのです。
その枚数なんと1000着分。(画像がその元となった見本のスカート)
最終的には、例のお騒がせのせいか、それともお値段的なものなのか、その辺が分からないまま話が流れてしまったのですが、そこでタトゥー風巻きスカートの型紙を作りましたので、
『折角なら
このネタ使わない手はないな!』ということでこれを取り上げてみま〜す。
ホントは東京ドームでのコンサートが成功すればもっと話題性があって良かったんですけどね〜。

▽▼▽
さぁ〜、それでは早速スカート一枚頑張りましょう!
▽▼▽

■ 1.はじめに材料を用意しましょう。 ■

140cm幅の布の場合、1m10cm必要です。
今回はウエストがゴム始末なので「 平ゴムテープ 」(1cm)幅も用意します。
必要な道具を参考にしたい方はこちら → Q&Aの用具選び


■ 2.次は型紙です。 ■

今回は雑誌を参考に製図しました。
W64、H88で計算してます。
左の図は実寸法の縮尺の製図です。ご参考にして下さい。
赤線が実線で、外側の線が縫い代です。

★☆★ 型紙プレゼント!!★☆★
今回の型紙を必要な方、先着20名様にプレゼントします。
お申し込みはこちらまでお気軽に!

■ 3.いよいよ裁断です。 ■
布のウラを内側に合わせて布幅を2つに折ります。
  この時、チェックなので柄が合うように揃えます。→(柄合わせ)
後ろスカートの中心を布の「わ」に合わせてまち針で止めます。
前スカートは二枚必要です。


■ 4.全部切れたら印をして型紙をはずします。 ■
ハプニング発生!!
 間違えて表に印をつけて
 しまいました。
 皆さんは間違えないように
 気をつけましょうね。

■ 5.縫い代にロックミシン( またはジグザグミシン )をかける ■
縫い代にロックミシン( またはジグザグミシン )をかけて
ほつれないようにしましょう。

■ 6.本縫いに入ります。 ■
まずは脇線から縫いましょう。
左前スカートと後ろスカートの表同士を合わせて、
脇線の印をまち針で止め、縫いましょう。
※ウエスト部分はゴムが入るので縫わずに1cm開けておきます。

■ 7.次は右前スカートと後ろスカートの脇縫いです。 ■
この時はウエストを開ける必要はありません。

■ 8.縫い代を割りましょう。 ■
生地に合わせてアイロンの温度を、
強さを加減してください。

■ 9.裾線を縫いましょう。 ■
裾の縫い代を出来上がりの印で折り、
左端から0.8cmの所にステッチをかけます。

■ 10.次に前端を縫います。 ■
前端の縫い代を出来上がりの印で折り
布端から0.5cmの所にミシンをかけます。
反対側も同じように仕上げてください。


■ 11.ウエストを縫います ■
「 裏側 」から見て、左前スカートが
  下になるように前スカートを重ねる。
二枚の前スカートの前中心を合わせ
  まち針で止める。
前中心の重なっている所のウエスト線
  の印を合わせまち針でとめる。

ウエスト線の印から0.2cm外側にしつけをする。
 (粗ミシンでも大丈夫)
縫い代を折り、アイロンで折り目を付ける。
スカートの表を見て、ウエスト端から
  1.5cmの所にステッチをかける。
 (縫い始めは脇からです)

■ 12.ゴムテープを通します。 ■
67cmの長さに切ったゴムテープを用意してください。
ウエストの左脇の縫い残しておいた所から、ゴムテープを入れます。
テープの両端を2cm重ねて止めます。

■ 13.< 番外 >ストラップ( 飾りベルト )を付ける。 ■
こちらはお好みで、ブリティッシュ風のキルトスカートにしたい方は
  アクセントでストラップを付けてみましょう。

▽▼▽

☆ 今回のポイント ☆
▽▼▽
実はウエストがゴムになっています。とても簡単完成です。


イメージを形にする作業をしていると早く完成が見たいもの。
気分がノッている最中の服作り工房で、こんなことがありました。
使用した生地は140cm幅を1m10cmでしたが、あと10センチ幅の広い生地を探せば、60cmの長さで作れました。
もしくは、型紙を修正し、合わせる2枚の前スカートのうち1枚を半分位の大きさに変更すれば「 シルエットの違いには若干あるにせよ 」生地の使用量を半分で済ませられた訳です。
出来上がりを急ぐあまり、服地屋としてはちょっと恥ずかしい不手際でした。
洋裁は余裕をもって楽しみましょうね。

おまけ… <チェック好きの仕入れ担当より一言 >
当たり前のように使っているタータンチェックですが、もともとは16世紀頃スコットランドのハイランド地方で織られた毛織物の格子柄を言いました。
それは氏族(クラン)タータンとよばれ、領主とその家族しか使うことができないものでしたから日本で言えば家紋のような物です。
その数は171種類もあると言われていますが、逆に言うと正式なタータンチェックは171種類しか認められていないということです。
ヴィクトリア時代にはスコットランドの領地を買った準貴族たちですらクランタータンを持つ事が許されず、準貴族達はしかたなく本物のタータン以外の地域のチェック“ディストリクト・チェック”を持つ事になったほどです。
かの有名なグレン・アーカート・チェック(通称グレンチェック)も実は正式ではないディストリクト・チェックの一つなんです。

そしてその後タータンチェックは意外な所で注目されます。
それは1970年代後半のザ・セックス・ピストルズに代表される破壊的なパンクファッション。
伝統がありながら意外な使われ方をしました。
今回アルバム『t.A.T.u』で彼女たちがタータンチェックの巻きスカートを履いているのはそんな伝統とアヴァンギャルドさをチェックの柄に求めたからかも知れませんね。


Copyright 2004〜Yoshimura Co.,Ltd. All Right Reserved.