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服作り工房
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第4回:スタイリッシュな服とは? 〜後編〜
 7月に入って連日蒸し暑い日が続いていますが
皆さんお元気ですか〜
男性にとっては上着なんてとんでもない!
というこれからの時期ですが、
意外と女性にとっては冷房対策上
長袖の上着ってなくてはならない存在ですよね。

▽▼▽

そこで今回は先月『スタイリッシュ』をテーマにご紹介したスタイリッシュジャケットの続編として本縫いから完成までをご紹介します。
( 前編をご覧になっていない方はこちらをどうぞ )

▽▼▽

でも今月は更新までに随分時間が掛かりました。
皆さんゴメンナサイ!
今回なぜ時間がかかったかというと…
実は、こんなイベントがあったのです。


■ サマーセールを行っていました! ■
(6/3〜5東京店、6/11〜12大阪店)
 たくさんの方にご来店いただきまして、ありがとうございました
 いろいろな生地を生で見ていただける良い機会だったのではないかと思います。
 定期的に行いますので案内ご希望の方はトップ画面に記載したメルマガ購読をして下さいね〜。

▽▼▽
■ 今回のポイント ■

(1)▼ こだわりの『 パイピング 』(手作りです)
(2)▼ 本格的なデザインです!
(3)▼ ジャケットの善し悪しは『 』で決まります!
(4)▼ 難関の『袖付け』苦労しました(-_-;)

 こだわりのパイピング作り
今回はパイピングがアクセントになっています。
市販品もありますが、裏地や薄手の生地で手作りすることも出来ます。
無難なのは表地に近い色ですが、みなさんもお好きな生地を使って
パイピングいかがでしょうか?
自分の好きなように出来る。手作りの醍醐味です。
今回は当社の生地で可愛らしいのがありましたので花柄の生地を使ってみました。


パイピング作りは

一続きのパイピングを作ろうとすると布をたくさん必要としますが、
短いのを繋げて使うことができます。
一本ずつ繋げていってもいいのですが、こんな方法がオススメです。

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余計な所を切らないように注意して下さいね。
使い物にならなくなるから...

パイピングテープの完成

112cm幅、40cmの用尺でなんと約10mもできちゃいました!
ふ〜、ちまちました仕事だったけどこれって別の機会にも使えるから作り置きしました。

パイピング付け

 素敵にみえるのは分かってますが、すべての縫い代をパイピングでくるむのは大変。
途中で挫折してしまいそうです。
そこで、見えるところだけに使う事にしました。
背中心見返しにパイピング
脱いだ時にみえるのはだいたいこの辺りでしょう。


その他はいつも通りの
ジグザグミシンで
裁ち目かがりをしました。

あれ?裏側は
切りっぱなしになってる?
でも大丈夫。
バイアスで取った布地はタテ方向や、ヨコ方向に切った場合よりほつれにくいのです。

これで縫い代処理完成。

 本格的なデザインです。

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パネルラインのため見頃が4パーツ、袖が2パーツ、前身頃見返しが一枚(すべて半身で)
裏襟、表襟後ろ身頃見返し各一枚。
計17パーツを縫い合わせていきます。
(第2回のスカート、ベストは1枚布でイージーでしたので、いきなりのレベルアップですね。)

これだけあるとどこから縫っていけばいいのか迷いますよね?
特に決まった順番はないのですが、これがおおまかな縫い方の手順です。



(1)後ろ切り替え線。
(2)背中心。
(3)前切り返し線。
(4)肩、脇縫い。
(5)外袖と内袖を縫い合わせ筒にする。
(6)衿を形にする。
(7)見返し作り→前中心と縫い合わせ。
(8)カラーを身頃に付ける。
(9) 袖付け。
(10)裾まつり、仕上げ。

各パーツを縫ったら、一度アイロンで縫い目を押さえて(平アイロンといいます)
それから方がえす、割るなどの処理をしましょう。
生地にはアイロンで折り目がつきやすいもの、つきにくいものがあります。

この生地は後者だったようで…。
縫い目を割る作業はけっこう力仕事です。
この時ギュギュと押さえながらアイロンを滑らせると、生地が伸びてしまうこともありますのであくまでも押さえるだけにして。

 ジャケットの善し悪しはで決まります!
 テーラードカラーはメンズライクでシャープなイメージがありますが、今回のジャケットは衿のラインを女性らしくするために優しい曲線をつけました。
(右のような曲線的なカラーにしました。)

ジャケットの善し悪しが決まる重要な箇所なので、もちろん縫製やアイロンは慎重にね。


 難関の袖付け苦労しました。(-_-;)
前編でも触れましたが、今回一番難しいのは
袖付けの時の『いせこむ』という技術です。
袖山のいせのやり方としてぐし縫いをします。


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Q&Aの 5.縫い方 Q7:「いせる」って何?
でぐし縫いを紹介しています。

表同士が合うように見頃の中に袖を入れ、合い印を合わせピンで止めます。
袖側からミシンで縫い、いせが偏らないように目打ちなどで送っていきます。

ようやく完成です♪


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最後に裾のまつりをして完成。
今回は本当に大変でした。

■ モデル探し ■

今回のモデルは?
ボディ!?などと怒らないでください。


いつもは誰かに着てもらうのですが、今回は“スタイリッシュなジャケット”と言うことで、みんなから敬遠され誰も着てもらえませんでした。

洋服って着てもらってこそ洋服”また、“人が着てこそスタイリッシュ”になるのではないでしょうか?
そう考えると、
ちょっと残念ですね。
次回はきっと喜んで着ていただける“
服作り”をご紹介していきますのでお楽しみに。


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