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服作り工房
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第8回:待ち遠しい...“春の装い
 今シーズンは暖冬傾向とはいえ、これからが冬本番、寒さが厳しいこの時期だからこそ、暖かさを感じさせてくれる春の装いが恋しくなりますよね。
そこで今回の服作り工房では一足お先に、春の素材を使って作っていきたいと思います。
▽▼▽
それでは、早速作り始めます。

何を作ろうか?

 そこで、さて何を作ろうか・・・?
スタッフの皆と相談したのですが...

スタッフ某 『春といえば優しいイメージですよね?着心地の良いカットソーなんてどう?』
うるま 『カットソーね? ノンエイジでオールシーズンに使えて長袖のTシャツみたいなデザインだったら誰でも着れるかな!個人的にも長袖Tシャツが好きだし...』
うるま 『よし!! 決めた!今回は自分の長袖Tシャツを作るゾ!』

・・・ということで服作り工房始まって以来
初めて自分の服を作ることに相成りました。

生地は何にしようかな...

 作る物が決まった後でいつも悩むのがどの生地を使おうか?ということ。
私は普段から仕入業務をしていますので、ちょうどこの日は社内用に出来たばかりの最新春物ホームソーイング用サンプルが手元にあったのでそこから選ぶことにしました。
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そして1人気合いを入れ、選んだ生地がこの生地!
肌触りの良いコットン100%のニット地に花柄のプリントを施してあります。

そして、『これで作るから...』とスタッフに見せた所
『えぇっ! うるまさん!花柄ですか!?』とスタッフから総スカン!というか思わぬ抵抗?
しかし、春らしくて良いじゃないかと思い今回は自分のですし...独断で決めました。

型紙 & 裁断

 
いつもは洋裁雑誌などを参考に型紙を作るのですが、今回は自分のTシャツを持ってきてそれを参考に型紙を作りました。

まず、ハトロン紙の上にTシャツを乗せ、外側のラインを鉛筆でなぞり、後は定規できれいに引くだけです。
その後、縫い代を付けます。「裾・袖口・襟ぐりのパイピングは2.0cmその他1.0cm」
裁断は、生地に型紙をピンで止め型紙に合わせて裁断するだけです。

型紙はこちら。

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今回使用した生地及び付属品
 表 地
155cm巾の生地を140cm使用しました。

生地代1,792円(128円/10cm)
 〔品番:5519-2〕
 春物ホームソーイングに掲載中

※春物ホームソーイング用サンプルが
 欲しい方はこちらまで
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 糸
〔品番:Y498-4〕シャッペ60 200m巻き 168円

縫 製

そして次は・・・

工程通りに各パーツを縫い合わせます。
    ↓↓↓
裁ち目にはジグザグミシンでかがり縫いをして片倒しをします。
    ↓↓↓
袖口、裾を三つ折りにして上から縫います。
▽▼▽
今回の工程をまとめてみると次の通りです。
▽▼▽
肩を縫う → 肩の縫い代にジグザグ (後ろ側へ片倒し)
袖付け→袖下 〜 肩先 〜 袖下 → 縫い代にジグザグ(見頃側へ片倒し)
袖口下から脇裾まで縫う → 袖下と脇の縫い代にジグザグ(後ろ側へ片倒し)
口の始末 (三つ折りにして上からミシンで縫う)
裾の始末 (三つ折りにして上からミシンで縫う)
衿ぐりの始末 (パイピングで縫う)

スタッフはさすがに
手慣れたものです。
簡単なTシャツですから、
あっという間に完成です。

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しかし...

  これで完成では服作り工房としてはちょっともの足りない
そこで、できあがったTシャツに手を加えようと自宅に持ち帰りました。
さて、このTシャツどう料理しようかな?
パパソーでは、以前にパソコンを使った転写プリントしたのですが、
今回は違う方法をということで思いついたのが
元々プリントしてある花柄に色を差していく手差しプリントです。
どんなイメージになるか家にあった色鉛筆で試してみました。


色合いが良かったので、どの位定着するかということで、アイロンで熱を加えその後洗ってみたのですが、ある程度色が残っていたので今回はこの色鉛筆で塗るこにしました。
▽▼▽
どうせやるなら ちゃんと描こうと考えたのが、
『プリントには同じパターンで同じ柄が繰り返えされているので、まず1つのパターンを完成させ、それを真似ていく』方法です。

今回の花柄は一柄のパターンが『タテ19.5cmヨコ13.5cm』でしたので、花の形などで色を三色に決め塗ってみたのですが、数えてみたらなんと100コ以上の花があったのです。(*_*)

全てを塗るつもりでしたが、前身頃だけで5時間以上かかってしまい、このまま続けていると腱鞘炎になるのではないかと思い断念、これもデザインの一つと前身頃だけで完成としました。

『うるまさん 花柄ですか!?』とスタッフにいわれた今回のTシャツですが、自分も手間がかかった分愛着があります。
結構似合ってるつもりですがいかがでしょうか???
   

おまけ(ちょっとアカデミックに

  ところで、今回大変だったプリントですが、実際私たちの身の回りに
溢れているプリント物はこんな染工所で作られています。
(画像はハンドプリントの工場です。)

ハンドプリントは1色に1型使います。
型は(20インチ〜33インチ)の長さがあり1色ずつ色がにじまないように間隔をあけて塗っていきます。
プリントが直ぐ乾くように機械にはヒーターがついているため、夏はサウナのように暑いです。(*_*)
プリントにする生地は通常1反が46mの長さがあり、それを半分にして23mに機械にセットしていきます。(片道23m体育館だ・・・)

・・以上がプリントの工程ですが、このことからも分かるように、仮に10色の色を使うと20インチの型の場合、片道23回のプリントを20往復しなくてはならず、ハンドプリントとは本当に手間のかかるものです。
ハンドプリントは高いから...と日頃思われていた方もこれをご覧になると納得できるのではないでしょうか?

ハンドプリントは手間を掛けただけその美しさはオートプリントにはない深みが出ますからオーダー店を始めとても人気のある素材です。
当店の上級者サンプルではこういった素材も数多く取り扱っておりますのでホームソーイングで慣れた後は是非こういった素晴らしい素材もチャレンジしてみて下さいね。

   ▽▼▽ 今年もどうぞよろしくお願いします。▽▼▽

1月はバタバタして更新が遅れてしまいましたが、
今年も皆さんのご期待に応えられるよう頑張りますので、
これからも暖かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。


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