素朴であたたかさを感じる布をお届けしている生地屋です「生地のヨシムラ」
服作り工房
▲TOP

第9回:〜初体験〜『メンズジャケット』
お陰様でCloth Landは4月1日でOPEN1周年を迎えました。
この一年の間、皆さん暖かいご声援有難うございました。これからも、皆さんからのご期待に応えられるよう常に新しいことに挑戦していきたいと思いますので今後も引き続き応援の程お願いいたします。


さて、
OPEN1周年ということで妙に改まった始まりの服作り工房ですが、
今回は何と大胆にもメンズジャケットに挑みます。
皆さんご存じの通り、本格的なメンズジャケットは沢山のパーツや工程があり
非常に難しいと言われていますよね。
またレディースとメンズでは作り方が違うので、
洋裁上級者の方でも特別にメンズの勉強をされている人以外は
なかなかメンズジャケットを作られないのではないでしょうか?

そこで、
今回は、ご主人や彼氏など大切な方へ手作りの洋服をプレゼントしたいな〜
と考えている方などに、ちょっとでも参考になればと思い
メンズジャケットにチャレンジします。

とはいえ...
当社の洋裁経験スタッフも全員、メンズジャケットは初体験!
みんなも何から作れば良いのか分かりません???
▽▼▽
果たして、この先どうなることでしょ〜。

解体ショー

 まず、皆で最初に考えたのが...
メンズジャケットってどうなっているの?ということ。
まず、実際のジャケットを分解して作り方を見ることにしました。もちろん、バラしたパーツを参考に型紙を作ろうと思います。

そこで、私(うるま)の自前のジャケットをバラすことにました。
ボロだから良いのですけどね、私財投入です!!
ここから解体ショーの始まりです。
ジャケットをバラしていると、スタッフから、
何やら『ふ〜ん・へー』と言う声が聞こえてきました。
バラす作業は新しい発見などあり、皆、興味を示していましたが、
右半分をバラすだけでも大変でした。

とはいえ...洋服好きのスタッフ好奇心旺盛に楽しんでいましたケド。(^o^)

▽▼▽
そして、バラしながらどのように作ってあるのかを確認。
しかし、皆メンズジャケットを作ったことがないので...
まずはメンズジャケットとレディースジャケットの違いを
見つけることから始めました。

どこが、違うの?

芯地が違う。
››› メンズジャケットは本来、カチっとしたものなので、芯地がしっかりしていて、更に色々な箇所に芯地が使われていました。
ポケット裏はスレキを使っていました。
››› レディースではポケット裏に裏地を使う場合もありますが、メンズでは、必ずスレキを使うみたいです。やはり耐久性重視の現れでしょうか?
襟裏(地襟)はカラークロスが使われています。
››› レディースでは、襟を立てて着ることも多いため、表地を使う場合が多いようです。



▽▼▽
そこで、その他にないかとスタッフ(道川さん)の知り合いで
メンズ物も作っている洋裁教室の先生に伺いました。
すると、レディースとの更なる違いが分かりました。

くせとりが強固。
››› メンズ用の生地は打ち込みも良くしっかりしているのでくせとりをしっかりする。
袖のいせが多い
››› 一見メンズジャケットは、袖のいせが少なそうに見えるが、肩パットとゆきわたを入れるのでいせが多くてもピッタリとおさまります。

▽▼▽
以上の違いをポイントに、いよいよ製作に入ります。

型紙作り

バラしたパーツをハトロン紙の上に載せルレットで印付けをしました。

たまたま、解体したスーツが格子柄なので地の目がわかりやすかったです。
▽▼▽
今回の表地のパーツをまとめてみるとこんな感じ。。。
何かロールシャッハテストみたいですね。(^_^;)

↑拡大する


▽▼▽
1.前身頃...
ジャケットの前面、両肩から左右の胸・腰にかけての部分を指します。
左右対称の2枚からなり、首のまわりから上襟が付けられます。
腰の位置には左右の腰ポケットが付き、左前見頃には胸ポケットが付きます。
ジャケットの最も基本となるパーツです。
2.細腹・脇...
前身頃と後ろ身頃の間の脇部分です。(左右2枚)
細腹または脇と呼ばれています。
前身頃と細腹が一体になったものもありますが、普通は独立した1つのパーツになっています。
ウエストのシェイプなどはこの箇所で行います。
3.見返し...
  前身頃を開いた裏側から折り返し襟の下襟までをいいます。(左右2枚)
前身頃と拝み合わせで縫われています。
4.後ろ身頃...
  背の部分覆おう部分が後ろ身頃です。(左右2枚)
2枚の縫い合わせ線が中心線になります。
前身頃、細腹、後ろ身頃で、肩の付け根と袖をつなぐ部分がアームホールです。
そして、そのアームホールが着心地を大きく左右する重要な箇所です。
5.下袖...
  袖の部分は下側と上側の2枚で作られ、その下側を袖下または内袖と呼びます。
脇の形、肩のラインによくなじむように、アイロン掛けで立体感をだし、見頃に縫い合わせます。
6.袖山...
  袖の部分の上側にくる部分は、山袖または外袖と呼びます。
肩の丸みを作る部分であり、この形状は重要です。
袖の縫製はアイロンワークやいせ込みの技術が必要です。
7.上襟...
  前身頃の折り返し襟の部分の上側に付けられるのが上襟です。
襟裏(地襟)の処理も重要です。
8.胸ポケット箱布...
  左の前身頃の胸の位置には、通常切り込み型の胸ポケットがつきます。
その縁になるのがこの布です。
9.腰ポケットフラップ(雨蓋)...
  左右の前見頃に付けられるフラップです。
切り込みの周りは通常玉縁処理をされています。
10.腰ポケットの口布...
  切りポケットを作る時に使われる布で、ポケットの切り込みを表地できれいに処理します。
11.前ダーツ当て布...
  前身頃の左右のダーツに入れる当て布です。

おそるべしメンズジャケット

 オーソドックスなデザインのジャケットですが、何と表地だけで23パーツもありました。
その上、スタッフが勉強しながら作っているので、どの位で完成するか今だ未定×××
今後、裏地・芯地・スレキのパーツを入れれば、全部でいくつあることやら。
パーツ作りだけでも大変デス。(-_-;)

ということで、
今回は表地の基本の型紙ができただけですが、これでオシマイです。
次回は、その型紙をもとにトワル組をします。
もちろん、補正もします。
せっかく作るのですから、ピッタリあった服を作りたいですよね。

それでは、次回をお楽しみに。。。


Copyright 2004〜Yoshimura Co.,Ltd. All Right Reserved.