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服作り工房
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第18回:『ウェディングドレスにチャレンジ!Part2』
 いよいよ夏本番!
皆さんが、このページをご覧になられる頃には全国的に梅雨も明け、きっと夏の高気圧に覆われているのではないでしょうか?


さて、
今回の服作り工房では『ウェディングドレスにチャレンジ!』の第2弾として、型紙作りとパニエの製作を中心にご紹介していきます。
真っ白なウェディングドレスって、白い砂浜とダブって夏を連想するのは私だけでしょうか?
そんなことで、なんとかこの夏の間にはウェディングドレスを完成させたいとスタッフ一同気合いが入ってます

( 前回をご覧になっていない方はこちらをどうぞ )
  >>> 第17回服作り工房ウエディングドレスにチャレンジ

▽▼▽
 
■ まずは型紙作り! ■
今回は懇意にしているブティック社が出版した『手作りのウェディングドレス』を参考にしましたが、これには嬉しいことに実物大の型紙が付いていました。ラッキィー


『手作りのウェディングドレス』に興味のある方はこちら
ブティック社のHP)
>>> http://www.boutique-sha.co.jp/


とはいえ...
モデルとなった(着用予定の?)アインさんの寸法が分からなくては、どのサイズの型紙を使っていいかもわかりません。
そこで、塚原さんにお願いしてアインさんを採寸してもらいました。
(嫁入り前の娘さんなので、採寸場面はあまりご紹介できません。ベトナムの方はおしとやかですね。)

Aラインそして、採寸した数値を元に、本に載っていた『婦人服参考寸法表』と照らし合わせて、近いサイズの型紙を探しました。
婦人服参考寸法表には、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズごとに各箇所(バスト、ウエスト、ヒップなど)のサイズが明記されていました。

しかし、すべての箇所がピッタリという訳にもいかないので、製作しながら補正を加えて身体に合わせていく予定です。
参考にする型紙も決まったので、本に載っていた実物大の型紙をコピクイーン『方眼製図紙』を使って写しました。


型紙作りの注意点としては、ドレスの丈です。
結婚式に履く靴の高さを考慮して決める方が良いみたいです。
そこで、今回は少し型紙に余裕をもたせました。

写した型紙はこんな感じでした。
左側がホールターネックのトップスで右側がフレアースカートです。

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パーツの数はそれ程多くないのですが、出来上がったばかりの型紙をみてビックリ!
さすがにウェディングドレスの型紙って大きいですね。
後ろスカートの型紙を計ってみた所、縫い代を足すと、なんと140cmもありました。
型紙に使っていた方眼製図紙が一枚で取りきれず、途中で足されていました。
(くれぐれも...アインさんが大きい訳ではありません!)

そして、型紙も出来、いよいよこれからが本番といきたいのですが、塚原さんからこんな一言が...
どころで『パニエ』はどうします?
ひぃ〜い、やっぱり必要だよね!?
市販の物で間に合わせることもできますが、服作り工房としては、やはり手作りにこだわりたいと思い、パニエも一緒に作ることにしました。


■ パニエ作り ■
 すると、塚原さんが勤め先(レーヌ・ド・マリエ)のオーダードレスのお店からオリジナルパニエの型紙を借りてきてくれました。
ここは、塚原さんのご厚意に甘え、お借りした型紙を参考にさせてもらうことにしました。(ありがとうございました)

そして、こちらが写した型紙です。
左の小さい方が土台スカートの型紙で、右の大きい方が一番上に被せるナイロンシャーの型紙です。
(前後とも同じ型紙を使用しました)


そして、出来上がった型紙を生地にピンで止め裁断します。

こちらはチュールネットの裁断図です。

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チュールネットは2種類使います。
上にソフトタイプ、下にハードタイプを使いました。
チュールネットの型紙は上がギャザーになるので、ヨコに長い長方形で裁断します。

【 今回のパニエの材料です 】
■ ハードツイル(土台スカート用) 2.0m
■ チュールネットソフト(上) 3.0m
■ チュールネットハード(下) 3.0m
■ ナイロンシャー(外側) 2.0m
■ カギホック 1セット
■ インベル白25mm巾(C511-01)
0.7m

パニエだけでも全部で10mの布地を使用しました。

【 土台スカートの作り方はこんな感じ 】
○ 脇、後ろ中心の縫い代にロックミシンをかけます。
○ 土台スカートは、ダーツを縫います。
○ 土台スカート脇線で前後を縫い合わせます。
 (後ろ中心は縫わずに開けておきます)
○ チュールネットにギャザーを寄せます。
○ 土台スカートを平らに置いてチュールを付けます。
 (後ろ中心で3cm〜5cm開けておきます)
○ チュールを付けたらチュールが付いている面を内側にします。
○ 土台のみ後ろ中心を、開き止まりから下を縫い合わせます。
 (チュールを縫い込まないように)
○ 後ろ中心を縫ったら、裾にロックミシンをかけます。

土台はこんな感じになります。

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そして、出来上がった土台スカートをアインさんに履いてもらいました。



丁度良い大きさだったので、次は外側部分を作ります。

外側はナイロンシャーを使います。
脇を縫い、後ろ中心は開き止まりから下を縫って円柱状の形にします。


ウエストの印から少し上にギャザーミシンをかけます。
そして、手で糸を引っ張りギャザーを寄せていきます。

土台スカートのウエスト部分にギャザーを寄せたナイロンシャーをピンで止めます。
そして、ミシンで縫い合わせます。
次にベルト部分を作ります。
こちらがベルト布の裁断図です。

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まず、インサイドベルトはウエストの出来上がりプラス3cmで裁断します。
そして、ベルト布を裁断します。(後ろ中心には持ち出しとして3cmプラスします)
裏ベルト側にベルト芯を置き、ミシンで押さえます。


その次はスカート部分にベルト部分をつけます。
ベルト布とスカートのウエストを中表に合わせしつけをして、その脇にミシンをかけます。
続いて、ベルト布の両端を縫います。
ベルト布を表に返し、落としミシンをかけ、最後にはカギホックを付ければパニエの完成です。

早速、アインさんに試着してもらいました。


アインさんも気に入ったみたいで、いつか着るウェディングドレスのことを、想い描いていたのではないでしょうか?

さて、今回はこれでお終いですが。。。


 
■ 最後にちょっと一言・・・ ■
 製作シーンを見ていて感じたことですが、どこかのアトリエにいるのではないかと感じた程でした。
それは、大きい型紙や生地のボリューム感に圧倒されたということもありますが、やはり、ウェディングドレスということでスタッフにも力が入っていたからそう感じられたのではないでしょうか?
完成は次回に持ち越しですが、スタッフ一同、夏の日差しに負けずに頑張ります。

皆さんも、この夏洋裁に燃えてみてはいかがですか?(もちろん涼しいお部屋で)

クロスランドではまだまだ夏のサンプルを用意しております。
サンプルご希望の方はこちらから
>>> http://www.clothland.com/ordersample.html

そして、いよいよ待望のウェディングドレス次回完成予定です。
それでは次回お楽しみに...



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