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服作り工房
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第19回:『ウェディングドレスにチャレンジ!Part3』
 空は深く澄み渡り、一年中で一番心地良い爽やかな季節となって参りましたが皆さまどのようにお過ごしですか。

さて、
今回の服作り工房では、シリーズで紹介している『ウェディングドレスにチャレンジ!』の第3弾としてウェディングドレスの完成までを紹介していきたいと思います。
日中仕事をしながらの原稿作りのため時間が掛かってしまってスミマセンでした。

ちなみにこれまでの流れはこんな感じです。
    第1弾 >>> ウェディングドレスにチャレンジ!Part1
    第2弾 >>> ウェディングドレスにチャレンジ!Part2

 直近のパート2では、型紙とパニエが完成したので本編ではいよいよウェディングドレスの製作に取りかかります。


▽▼▽
 
■ アインさんの提案で... ■
 参考にした『手作りのウェディングドレス』の本では、ビスチェ部分とレース部分が一体になっていたのですが、アインさんの希望で今回はビスチェドレスとしても着用できるようにトップスを別々に作りました
         ↓
ちなみに〜
 ビスチェとは、肩のストラップがないドレスの上半身のことを言います。
胸元と背中が広く開いているので、肩のラインを美しく見せることができ、首もとのアクセサリーも映えます。
シンプルなビスチェドレスは、他のトップスとのコーディネートもできるので別々に作ることにしました。   ↓

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■ 縫製前の注意点! ■
 仮縫いをするので、縫い代は少し多めにとります。
後ろトレーン(ドレスの後ろの長く床につく裾の部分)を長くしたい場合は、後ろスカートと後ろ脇スカートの丈を長く取ります。
今回は長めに裁断しました。


印入れは白生地なので糸で印を入れるのが良いのですが、今回は黄色のチャコペーパーで薄く入れました。

【今回の材料】
(品番:7015/真白)
 112cm幅×7.0m

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■レース(品番:3100/01)
 100cm幅×1.0m

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■ポリエステルオーガンジー(品番:Z521/白) 122cm幅×1.0m
■裏地 (品番:Z520/白) 112cm幅×10.0m
■ナイロンシャー 1.0m
■インサイドベルト(品番:C510-02) 3cm幅×70cm
■カギホック 1個
■オープンファスナー 1個
■スナップ 1セット

 
■ 仮縫い・補正 ■
まず、最初にビスチェとスカートの仮縫いをします。
各パーツを白毛で組み立てます。

【補正の注意点】
補正の時はドレス用の補正下着を着用してもらいます。
   
ビスチェタイプはバストにゆるみを入れると着用時にずり落ちたりするのでウエスト・ヒップのみにゆるみを入れます。
   
スカート補正の際にはパニエを着用して行います。

仮縫いが終わったら試着してもらい補正を行います。
補正個所には印をつけます。

 
■ いよいよ本縫! ■
補正が終わったらミシンで本縫いをします。

【ビスチェの作り方】
ビスチェは、ズレやすいので芯地にはしっかりしたナイロンシャーを使用しました。
表地、裏地、そして、2つの芯地のダーツを縫います。

表地、裏地、芯地の脇を縫います。余分な縫い代をカットします。
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表地、裏地を中表にして上下を縫い合わせ、ひっくり返します。



そして、オープンファスナーを付けます。
【スカートの作り方】
後ろスカートの開き止まりから下を縫います。
縫い代をわるときは紙を間にはさんでアイロンを掛けます。
後ろ中心にファスナーを付けます。
各パーツ(後ろスカート、後ろ脇スカート、前脇スカート、前スカート)を縫い合わせます。
裏地の後ろ中心は開き止まりから下をしつけします。
しつけをかけた2〜3mmヨコをミシンで縫います。(この2〜3mmがきせになります)
同じように脇もしつけをかけヨコをミシンで縫います。(しつけはそのままはずさない)
スカートの脇を中とじします。
ひっくり返して、ファスナー部分に裏地をまつります。
表地と裏地のウエストの縫い代をしつけで留めます。
ベルトを付け、カギホックをつけます。
できれば、結婚式で履くヒールを履いて長さを最終チェックします。
裾上げをします。
裏地の裾を三つ折りで縫います。
裏地のしつけをとり、裾に糸ループで表地と裏地を留めます。

■ レースのトップスの作り方 ■
レースの型紙は土台ビスチェの修正後に作ります。

レースに裏打ちをします。
裏打ちとはレースなど薄い素材で透けることを抑えたり、形を保つために裏側に別布を当てることです。
今回は、裏打ちの布としてポリエステルオーガンジーを使用しました。
レースに型紙をピンで止めます。

次に、型紙に沿って通し印を行います。(デリケートな生地で印が付かない場合に行います)

縫い代を付けてハサミで裁断します。
裁断したら、各パーツを白毛で組み立てます。

レースの仮縫いは、こんな感じです。
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レースの補正ですが、出来上がったビスチェとスカートを着用し、その上に実際に着るようにレースのトップスを重ね着し補正をします。
補正が終わったら本縫いをします。
最後は、スナップをつけて出来上がりです。

■ 試 着 ■


遂に完成、
世界でたったひとつのアインさんのための
ウェディングドレスです。
アインさんもとっても嬉しそうでした。

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■ 最後に ■

そしてアインさんからはこんな言葉を頂きました。
『ウェディングドレスでは大変お世話になりました。
自分だけのウェディングドレスが欲しかったのでお願いしていましたが、こんなにキレイなドレスが出来上がると思っていなかったです。
スカートもレースの部分もとてもキレイで気に入りました。』

アインさん自身も一緒に製作したので、
喜びもひとしおだったのではないでしょうか?
もちろん、企画した私自身もこんなに喜んでもらえ、うれしい限りでした。
私の場合、娘が着るのを作るには早すぎますからね。(^_^;)

そうそう、そこで次回なんですが、嬉しさのあまり
ウェディングドレスの続編をお届けします。
ウェディングドレスに華を添えるアクセサリーにチャレンジしますので、
次回もお付き合いください。

それでは、次回お楽しみに。


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