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服作り工房
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第23回:『自分へのご褒美に!』

 うっとうしい梅雨の季節もあと少しですが、皆さんどのようにお過ごしですか?
外はジメジメ蒸し暑いので、エアコンの効いたお部屋で洋裁を楽しんでみてはいかがでしょうか。
とはいえ、クーラー病には注意してくださいね。

さて、
今回の服作り工房ですが、毎度毎度のことですが何を作って良いのか悩みました。
得に6月はお店のセールもあって企画を担当している私自身忙しく、時間的余裕が全然なかったからです。

そこで、今回の服作り工房はスタッフの塚原さんに任せてみることにしました。

塚原さんはクロスランドの立ち上げからのスタッフで、今までに色々な物を製作協力してもらっていますが、どういう訳か塚原さんの物は一つも作っていません。
そこで、今回は塚原さん自身が今までの自分へのご褒美として、好きな物を作って自分へのプレゼントにしてはということになりました。 簡単にいうと自分で好きな物を作って自分で着よう!』という企画です。(^_^;)
ちょっと、投げやりな様ですが、塚原さん自身はすごく喜んでくれました。

そして、今回塚原さんが自分のために考えてたのは、これからの季節にぴったりなショートボレロ
テーマはどんな時でも気軽に着られるイージーケアで軽やかなジャケットです。
冷房対策にもこんなのがあるととても重宝しますよね。

出来上がりのイメージはこんな感じです。

時間も無いので、塚原さんには早速取りかかって貰いました。


ということで...
▽▼▽

まずは、型紙作り!
 

オリジナルの型紙を作るには時間がかかるので、イメージに似た型紙を探してアレンジする事にしました。(ホームソーイングにはこういった横着も時には必要です。)
そこで、見つけたのが、2007年スタイルブック春号の94ページに掲載されていたプチブラウスです。

ショートボレロ(ジャケット)とプチブラウスの違いこそありますが、かなりイメージしていたデザインに近いものでした。
掲載されていたプチブラウスは、身頃ニットで、薄手のクレープ地になっていて、とっても優しい感じが気に入ったようで、今回はそのプチブラウスの型紙を参考にしました。
変更点は前ボタンを取って見返し仕立てにしてジャケットらしいデザインにしたところです。


続いて、生地選び!
 

 参考にしたプチブラウスは生地の組み合わせがとっても楽しかったので、同じように2種類の生地を使うことにしました。
身頃用には張りがあってしっかりとしたシャンタンを選び、袖には元々シャーングを施してある薄手の生地を選びました。

シャンタンは当店の定番総合カタログの商品です。
これが色も豊富に用意されていてとても便利でした。(ちょっとセールス♪)


そして、袖に使用するシャーングの生地は6月のセール用に用意した生地を使ってみました。


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ちなみに・・・
この生地は直接米沢の機屋さんに行き格安で仕入れた物でセールの目玉商品でした!。(機屋さんではこんな感じで山積みにされているんですよ〜)

 


で、少し話を脱線して、当店のセールはどうだったかというと・・・お陰様で6月のセールは東京店、大阪店ともに大盛況でした。
いやいや、日頃Net経由でご注文頂く方もご来店されたりとか。。。ホント沢山の方にご来場いただき有り難うございました。
この場を借りて皆さんにお礼申し上げます。

内容的には特にこの米沢から取り揃えた米沢コーナーは大好評だったんですよ〜。
画像は米沢コーナー、写真を撮るのが遅れてしまい、結構スカスカになってしまってますね。(-_-;)


閑話休題、、、話をショートボレロに戻します。
 これで生地も決まり、いよいよ本番です。
シャンタンシャーリングの生地をミックスすると、こんな感じになるのでしょうね。

次に、裁断
 

 出来上がった型紙を生地にピンで止めます。
そして、布をハサミで裁断します。

シャンタンの生地は前身頃、後ろ身頃と見返しのパーツです。
袖と裾の切り替え部分はシーリングの生地を使用しました。


裁断の注意点としてはシーリングの生地はパネル柄なので、
左右の袖の柄合わせをしました。

今回用意した物はこんな感じ・・・
表地 バックサテンシャンタン(商品番号:7014-06)100cm
表地 番外品 80cm
コピクイーン『方眼製図紙』(品番:S512-07)
方眼定規(品番:S510-01)
糸(品番:Y519-03)

ロックミシン!
 
 次はロックミシンの登場です!
今まで、縁かがりは家庭用のジグザグミシンで行っていましたが、今回は自分の物ということもあり、気合いが入っていたのでしょう。
塚原さん、自宅兼アトリエに持ち帰ってロックミシンで仕上げてきました。

縫 製!
 
 今回は異素材を使っているのでため滑りやすいので、縫い合わせる前にしっかり各パーツをピンで止めます。

縫い方の工程は、こんな感じ・・・
肩ダーツを縫い、肩を縫い合わせます。
肩ダーツは後ろ中心側に片倒しして、肩の縫い代を割ります。
脇を縫い合わせ、縫い代は割ります。
身頃に衿ぐりの見返しを付けます。
見返しは表側より1ミリ控えてアイロンでプレスします。
裾の切り替えパーツは前身頃・後身頃と分かれているので、脇で縫い合わせます。
縫い代はアイロンで割ります。
切り返しと見返しを縫い合わせます。
 (この時身頃と付け側の縫い代は、縫い代まで縫わずに出来上がり線まででミシンを止めます)
身頃と裾の切り替えを縫い合わせる。
裾見返しの端は折り返してまつります。
袖を筒に縫います。
袖のいせのギャザーを引くために、ぐし縫いを2本します。
袖を付けます。
袖の縫い代はロックミシンをして身頃側に倒してアイロンかけます。
袖口はギャザーにして完成です。

完 成!
 そして、完成したショートボレロを早速塚原さんに試着して貰いました。

自分へのご褒美満足してくれたようです。
(良かった、良かった)

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ちょっと一言!
 
さて、今回の服作り工房いかがでしたか?
今回主演の塚原さんですが、彼女のお仕事はウェディングドレス製作が専門なのですが、なかなか自分の洋服を作る機会がないようで、今回の企画大変喜んでくれました。
お仕事で洋裁をされている方は、お客様の洋服を作るのが忙しくて自分の物を作る機会って意外に少ないのではないですか?
たまには、お気に入りの生地で自分へのご褒美として洋服を作ってみるのも良いのではないでしょうか...。

今回はこれでお終いです。
次回もお楽しみに。



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